屈斜路湖の南に突き出た和琴半島の先端に「オヤコツ地獄」という噴湯があるのを知ったのは数年前のこと。
写真を見て、行ってみたいといつも思っていた。
やっと念願叶ったわけなのだが、確かに黄茶色になった崖の横に、シューッという音と共に少しだけ噴気があるにはある。
しかし、湯は少しだけで、入れるようなところはどこにもない。
岩手県の滝ノ上温泉の「鳥越の滝」と似ている気がする。
夏場は湖に岩で堰を作って地元民やライダーが入っているらしいが、取材したのは気温2度ほどの春先。
前日の...嵐のためか水圧で縁が崩れて湖と同化してしまっている。
浅くなっているところで入ったが、上だけ熱く足元は冷たい水だった...。
和琴半島は、カルデラ内部に噴出した溶岩円頂丘が発達した砂州によってできたもの。
江戸時代にはまだ火山活動が活発で、対岸からはマグマで赤く見えたとされる記述も残っている。
しかし今では沈静化し、その名残りがこの地獄。
そうした悠久の歴史に思いを馳せられただけでも、成果があったとしておこう。