草津温泉から北へ約15キ、長笹沢川の上流部に湧くのが尻焼温泉である。
ここは全国的にも珍しい、天然の川そのものが温泉となっているところで、ほかは「カムイワッカ」、「川原毛」、「山ん城」、南紀の「川湯」などだが、ここの特色は川幅があり、かつ深いことである。
川全体から湯気がもうもうと立ちのぼる様は壮観だし、雨量によって水深は左右されるが、泳ぐことももちろん可能。
私が優勝したテレビの温泉番組のロケ地にも選ばれ、「川を泳いで、問題を取ってきて答える」という出題方法で苦しまされたので、記憶にも強く残っている。
泉質は芒硝石膏泉で透明だが薬味強く、湯の香りはしっかりある。
川底から無尽蔵に湯が湧き出すために温泉成分を色濃く残しているのだろう。
雨の少ない季節にはこの温泉が川の始まりになっていることもあり、ここより下流へ渓流となって注ぐ様は、なんとも豪快なものだ。
ここら辺り一帯の川原の石は、温泉の成分によって茶褐色に染まり、それだけでも見ごたえがある。
こんなにも珍しく貴重な温泉が、なぜ天然記念物に指定されないのだろうか。。。